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タブレット学習は目が悪くなる?視力低下の原因と目を守る工夫

タブレット学習とは Written By 長尾 尚子

更新日:

タブレット学習で目が悪くなる?視力低下を防止しよう

家庭向けの学習教材として、小学校の教科書の内容を音声や動画で学べる「タブレット学習」の人気が高まっています。
2020年からは公立の小中学校でもICT教育がスタートしており、1人1台タブレット端末やノートPCが配布されるなど、一昔前と比較すると、子供がデジタル機器にふれる機会は飛躍的に増えていると言えるでしょう

今の時代に合わせた学習方法として注目を集めるタブレット学習ですが、デジタル端末を使い勉強することで、目が悪くなる等の悪影響は出ないか心配になる保護者の方も多いはず。

実際に、端末画面の長時間の視聴は「スマホ老眼」や「VDT(Visual Display Terminals)症候群」の原因となることが知られています
大人・子供を問わず、デジタル機器にふれる人であれば、タブレットやスマートフォン、PCなどの適切な使い方に関する知識は欠かせません。

そこで今回は「タブレット学習と視力」をテーマに、子供の目を守るために知っておきたい、デジタルデバイスの正しい使い方や、タブレット学習教材を提供する各社が取り組んでいる視力低下防止対策について解説します。

目が悪くなる原因とタブレット学習時に注意したい子供の年齢

デジタル機器を適切に使うために最初に知っておきたいのは、目が悪くなる原因と、子供の目の発達に関する知識です。

目が悪くなる原因は近距離で画面を見続けること

目が悪くなる主な原因は、近い距離でものを見続けることと言われます。
顔の前などの近くにあるものを長時間見続けると、目のピントがつねに手元に合った状態となります。
目にとっては、ピント調節のためにずっと緊張状態を強いられるため、眼精疲労の原因となるほか、じきに眼球のかたちそのものが変化して、近くにピントが合った目=近視眼に変わっていくのです

画面を見るときの正しい姿勢

例えば、寝そべった姿勢や前かがみの姿勢でタブレット学習に取り組むと、近い距離で画面を見続けることになり、視力低下のリスクが高まります。
子供がスマートフォンや携帯ゲーム機を顔のすぐ前で操作している場合は、タブレット学習教材の画面も近距離で見る可能性が高いので、画面から30cm以上離すように指導する必要があります

目の機能が発達している7歳まではデジタル機器の使用に注意

子供の視力はおおよそ7歳までに発達します。この期間に目に近い場所で長時間の作業をしたり、立体視が独特な3D映像を長時間見せたりすると、眼機能の発達に影響を及ぼす可能性があります。
小学校低学年までの子供がタブレットやスマートフォンの画面を見る場合は、10~30分間程度の短時間とし、3D画像は見せないようにするのがおすすめです

タブレット学習で目が悪くなるのを防ぐためにデジタル機器の正しい使い方を知ろう

スマートフォンやPCと同じくタブレット学習でも、画面を見続けることによって視力低下のリスクは高まります。そのため、家庭や学校でタブレット学習をする際は、目を悪くしないための適切な使い方を知っておくことが何より大切です
正しい知識を持っておくことは、今現在の子供の目を守るだけではなく、子供自身が将来、自分のスマートフォンやPCを使うようになったときも視力低下のリスクを和らげてくれるでしょう。

目が悪くなるのを避けるためのタブレット学習のポイント

  • タブレット学習は正しい姿勢と適切な画面の距離・角度でおこなう
  • タブレット端末の画面を長時間継続して見ない
  • 就寝の1時間前はタブレット端末を操作しない
  • 屋外での活動や運動を1日2時間程度心がける

タブレット学習は正しい姿勢と適切な画面の距離・角度でおこなう

タブレット学習をはじめデジタル端末を操作する際は、椅子に深く座り、背中を椅子の背につけた姿勢で画面を見ます。膝が床と直角になり、机に手を置いた時に、肘が直角になる姿勢が理想。子供の身長が足りない場合は、足台や座布団などで高さを調整すると良いでしょう

タブレット端末は、子供が正しい姿勢ですわったときに画面から30cm以上離れたところに置きます。画面と目線が垂直になる角度にタブレットスタンドで固定するのがおすすめ。
反対に、テーブルなどの平たい面に直置きして画面を覗き込みながら学習すると、照明が映り込んで画面が見にくくなり、眼精疲労の原因となります。

画面を見るときの正しい姿勢

タブレット端末の画面を長時間継続して見ない

デジタル端末の画面を長時間じっと見続けると、眼精疲労やドライアイの原因となることがわかっています。最低でも30分に1回、画面から20秒以上目を離して遠く(5~6メートル先)を見るなどして目を休める習慣をつけましょう。タブレット学習はもちろん、スマートフォンやPC画面を見る作業でも同様の休息が必要です。

就寝の1時間前はタブレット端末を操作しない

デジタル端末の画面からは人間の意識を覚醒させる強めの光(ブルーライト)が放出されます。この光が入眠作用のあるホルモン「メラトニン」を阻害し、寝付きを悪くする場合があります。
ブルーライトをカットする液晶フィルムや眼鏡も販売されていますが、脳を休める上でも就寝の1時間前にはタブレット学習をはじめ、デジタル端末の操作は避けましょう

屋外での活動や運動を1日2時間程度心がける

登下校時や放課後の活動時に屋外ですごすと、目が休まり、眼球周辺の血流量が多くなるため、眼精疲労と視力低下の防止に役立つことがわかっています。
必ずしも運動をおこなう必要はないものの、1日2時間程度を目安に、子供が屋外で過ごす時間を設けると良いでしょう

参考

視力低下を防ぐためのタブレット学習教材各社の対応

デジタル端末の使いすぎが視力低下のリスクにつながることは、多くの研究により明らかになっています。そのため、タブレット学習教材を提供する各社も、子供の使いすぎを防止するためのタイマー機能やアラーム機能を搭載する等、対策に取り組んでいます。
タブレット学習教材を提供する各社の目を守るための取り組みについて、詳しく見てみましょう。

進研ゼミ<チャレンジタッチ>の視力低下防止対策

進研ゼミは、タブレット学習教材の<チャレンジタッチ>を提供しています。専用のタブレット端末に配信された1回15分程度の講座を毎日こなすことで、学習の習慣づけと授業の復習・予習ができるサポート教材です。

チャレンジタッチでは、専用端末の設定でブルーライトカットを選択できます。また、長時間の連続使用を防ぐために、一定時間が経つと「目を休めよう」などのアナウンスが入るのもチャレンジタッチの特徴

専用のタブレットケースはタブレットスタンドとしても使うことができ、画面に角度を付けて目線と垂直になるよう設計しています。
1回15分のカリキュラムも、子供が目に負担をかけずに勉強できる優れた時間設定と言えるでしょう。

目が悪くなるのを防ぐための進研ゼミの取り組み

  • 専用のタブレット端末でブルーライトカットを設定可能
  • 長時間の連続使用を避けるため「目を休めよう」などの注意を音声でアナウンス
  • 付属のカバーを立て、画面に角度を付けた状態で使用できる

スマイルゼミの視力低下防止対策

スマイルゼミは、教育ソフトの開発を手がけるジャストシステムのタブレット学習教材です。専用のタブレット端末に毎月講座が配信され、子供の学校の教科書を登録しておくことで、教科書に準拠したカリキュラムを提案します。

スマイルゼミの主な視力低下防止策は、1コースあたりの学習時間が15分ほどと短く設定されている点と、保護者用アプリでスマイルゼミの学習時間を設定できる点です。目への影響を考慮する場合は、1日の講座取り組み時間やゲームアプリの使用時間を設定できます。

また、タブレット画面の大きさはノートと同じB5サイズで、目への負担が少なくなっている点も特徴です。

目が悪くなるのを防ぐためのスマイルゼミの取り組み

  • 1コース約15分の講座で目への負担を軽減
  • 保護者用アプリからタブレットの使用時間を設定可能
  • ノートと同じサイズの画面で視力の悪化を防ぐ

RISU算数の視力低下防止対策

RISU算数は、小学生の算数に特化したタブレット学習教材です。子供の現在の算数レベルに合った箇所からレッスンをスタートし、ゲーム感覚でクリアしていける演習問題と解説動画で、つまずき部分をフォローしながら算数力を身につけていくことが可能です。

RISU算数では、教材の配色やギミックを抑え、最大限ブルーライトをカット。使用中の目の負担を軽減します

また、他のタブレット学習教材のようなゲームコンテンツがないため、長時間のやりすぎを防ぐ効果を期待できます。

目が悪くなるのを防ぐためのRISU算数の取り組み

  • 教材の配色やギミックを抑え、ブルーライトを大幅にカット
  • 他のタブレット学習教材のようなゲームコンテンツがない

デジタル端末の正しい使い方を覚えてタブレット学習の目の負担を減らそう

小学校でのデジタル教育がスタートし、スマートフォンを持つ小学生の数も年々増加している現在、家庭学習でも授業のサポートにタブレット端末を使用するケースが増えています。

音声や動画も活用して学べるタブレット学習教材は、紙の教材にはないメリットが多くあり、子供が楽しみながら学習の習慣を身につけていく上で優位性があると言えるでしょう。

その一方で、近年は子供の視力低下も増加しており、デジタル端末との正しい付き合い方が求められていることも事実です。

厚生労働省の「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」では、VDT=ディスプレイのある情報機器を使った労働管理を以下のように定めています。この内容を見ると、大人であっても、PCなどの画面を見る作業では、予想以上にこまめな休憩が必要であることがわかります

VDT作業における労働衛生管理

  • 1日の作業時間
    他の作業を組み込むこと又は他の作業とのローテーションを実施することなどにより、1日の連続VDT作業時間が短くなるように配慮すること。
  • 1連続作業時間
    1時間を超えないようにすること。
  • 作業休止時間
    連続作業と連続作業の間に10~15分の作業休止時間を設けること。
  • 小休止
    1連続作業時間内において1~2回程度の小休止を設けること。

デジタル機器の利便性を活用しながら、目の健康を守るためにも、視力が発達段階にある子供のうちに、タブレット端末の正しい使い方を覚えておくことが重要です。

今回ご紹介した視力低下の原因や子供の目を守る工夫も参考に、親子でデジタル機器との付き合い方を学んでみてはいかがでしょう。

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